あとがき
twst夢漫画を最後まで読んでいただきありがとうございました。
2020年の秋頃からこの漫画を描き始めまして約一年半、ようやく完結できて一安心しています。
最初の頃から大まかなストーリーは決まっていて、このくらいの長さになることはなんとなく分かっていましたが、一年半は長かったですね…笑
デジタルで漫画連載を描くこと自体初めてで、1つの物語を漫画として人前に出すのも初めての事でした。
かれこれ10年程ネットに描いたイラストをアップしておりましたが、物語を作品にするのはとても難しいですね。一枚絵とは違った魅力をたくさん知れて、漫画の楽しさを知りました。
連載当初はとにかくストーリーや展開ばかりに意識が行き作画は二の次でしたので、最後の方の絵の成長度合いも楽しんでもらえていたら嬉しいです(笑)
本編では夢主がお相手(ラギー)に出会って日々を過ごす中で新しい世界を知って成長します。
恋愛感情をあまり描写していませんが、お互い「大切な人」として好意に想っていることでしょう。
いったんはこれで区切りをつけますが、これからも夢漫画・夢絵は引き続き描きますので見守っていただければと思います。
初期設定&裏話
ここからは自分へのメモも兼ねてストーリーや設定の裏話的な感じです。めっちゃ長いです。
- 白魔女
白魔女という設定や夢主や父親の名前は、「セイラム魔女裁判」という逸話からきています。魔女裁判とはアメリカやヨーロッパでは実際にあった事で、セイラムという町では魔女の疑いをかけられた町の少女や住人が次々に裁判にかけられてしまいます。事実ではないのに事実として見えてしまう様が、現代だとネット上の情報に近いものがあるのかな〜と思って話の軸となるヘリオストーンとネット掲示板での噂話を絡めてみました。
他にも設定として、
白魔女の一族はその血の血統を守るため近親婚だった。しかし現代ではその風習は認められなくなったが魔力を持つ魔法士同士の結婚によって、ヘリオストーン錬成を伝承してきた。
しかしマリーの父親は魔力を持たないので、マリーはヘリオストーン錬成に苦戦している。
マリーの毛先のグレーは白魔女の証である真っ白な髪と違い、魔力を持たない父の髪色が出ている。
白魔女は回復系魔法が得意で、ヘリオストーンも回復魔法の補助具などに加工されることが多い。
などなど…魔法の世界ならではの設定を考えるの楽しかったです。 - おしゃれキャット
そしてもう一つ、ストーリー展開に参考にした作品が「おしゃれキャット」です。
そうですあのマリーちゃんです!
この作品は、お金持ちの飼い猫だったマリーちゃん達がその家の召使いによって街の外へ捨てられてしまい、野良猫に助けられ家に帰ると言った話です。
その召使いが作品においてのヴィラン扱いだそうで、召使いの名前はエドガーと言います。
マリーの叔父はエドガル。元ネタはおしゃれキャットのヴィランなのです。
終盤、マリーの精神状態を追い詰めるトリガーとして登場させました。元々は本人の意思で金に目が眩んでマリーを傷つける予定でしたがそうするとその後の家族関係が私には上手いことまとめられないと思い、第三者から魔法をかけられ実行してしまう事にしました(笑)
ですので叔父は心からマリーを大切に思っており、あの怪しい探偵オジサンに上手いこと魔法でそそのかされたのでした。
エドガルがマリーのことをお嬢と呼ぶのは元893だからです。(理由になるか?)
むしろ初期の設定ではマリー一家が893であり、エドガルはマリーのボディーガードで本当にお嬢!と呼ばれる立ち位置でした。その名残です(笑)
↓初期の設定 いくつか変更してます。
- ストーリーの裏話的な
幼い時にラギーに助けられたマリーは、母と作ったヘリオストーン(出来損ない)をラギーにお礼としてあげていたと言うエピソードもありました。
ラギーがホリデーのアルバイト前に実家に帰っ時に偶然部屋の奥から当時もらったヘリオストーンを見つける話も考えてはいたのですが、ここは丸っと削っても影響はないと踏んで描きませんでした。マリーの住まい(骨董店)の住所はふわっとしていますが、賢者の島内のはずれにある村か、鳥になってNRCへ来るので島外(黎明の国)いう設定です。
↓ラストのシーンメモ。これは2020年末ごろに描いたと思います。
漫画はいかに伝わりやすくするかだ!ってYouTubeでプロの漫画家さんが言ってたので、出来るだけ端的に必要な情報を入れて引き算もしながら、世界観やキャラクターの感情が見えるように意識しました。
でも見えすぎず、どういう事を思ってこの表情なんだろう…と読者様に考察してもらえる要素も入れたつもりです。
設定は練りますが、考察してもらえるのは嬉しいですし漫画家冥利に尽きます(漫画家ではない)
漫画通しての一つのモチーフが「空」でして、最初の出会いは雷雨、マジフトの後の夕焼け、オバブロ寸前の日の雨、そして最終話では青空。
青空を強調したくてカラーページも差し込みました。
サイトタイトルのhekiraku(碧落)は、青い空。大空。また、はるか遠い所。といった意味があります。
サイト自体この夢漫画を掲載するために作ったものなので、同じテーマになっています。
碧落一洗と言う四字熟語もあり、意味は
『雨が降ったあとに、空がきれいに晴れ渡ること。
「碧落」は綺麗に晴れ渡った空。
「一洗」はすっきりと洗い流すこと。』
マリーの母親の死に対する心の整理が出来るのは時間がかかるかも知れませんが、ラギーくんと乗り越えていって欲しいです(母より)
最後に
久しぶりに熱中してこの漫画を描けたのはひとえにtwstという素晴らしい作品に出合えたこそです!
これからもtwstファンとして楽しんでいけたらと思っています!
このサイトをご覧いただいてる皆様にも大変感謝しております。
つたない作品だったかと思いますが、一夢女の夢漫画を楽しんでいただいていたら幸いです。
ありがとうございました!
らな
